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MCA Meet Up #04「新型コロナウィルス危機でマーケター初心に帰る」レポート

新型コロナウィルス感染拡大で、世の中の動きが180度変化し、多くの皆さんが戸惑いを感じています。そのような中、マーケターという仕事や価値を改めて見直し、何ができるのかを考え、アクションすることが大事だと言えるでしょう。

今だからこそマーケターのキャリアについて話し合える機会を持つべく、急遽「ZOOM」を用いたオンラインで、MCA Meet Upの第4回が開催され、50名弱の皆様にご参加いただきました。

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MCA Meet Up #04
「新型コロナウィルス危機でマーケター初心に帰る」
2020年4月30日(木)18:00~20:30

<パネリスト>
パーソルホールディングス株式会社 グループデジタル変革推進本部本部長兼CDO
友澤大輔 氏

KDDI株式会社 コミュニケーション本部 デジタルマーケティング部 部長
井上慎也 氏

株式会社 BBDO JAPAN Head of Planning
谷津かおり 氏

<モデレーター>
MCA理事
株式会社ニューバランス ジャパン マーケティングディレクター
鈴木健 氏

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今回、様々なキャリア背景を持つパネリストの皆さんに登壇いただきましたが、変化の大きなこの時期をどう捉えているのでしょうか。

井上「市場環境とお客さんを見ながら適応力を発揮していくのがマーケター。しかしこれまでの戦略は役に立たないなかで、自社とお客さんの双方が幸せになるための見直しを図っていかなければいけません」

谷津「海外のオフィスとの仕事が多いが、世界各国がみな“Work From Home”。世界中が同じ状況というのはなかなかないこと」

友澤「世の中がネガティブなので、どうポジティブに捉えるかが大事。ネガティブになるのは簡単だけど、ここで頭の転換ができるとこれから活きてくると思う」

 

コロナ渦が長期化するなかで、いわゆる“アフターコロナ”、あるいは”ウィズコロナ”といった状況下において、次にどのような“New Normal”を模索していくべきなのか、世間では議論が始まっています。

谷津さんは「少し前までは、シェアリングエコノミーなど、“所有から共有へ”という流れが出来てきていた。けれど新型コロナウィルス危機によって“大事なものは所有したほうがいいんじゃないか”という意識が再度出てきた人も多いと思う」と指摘します。「大事なものをひとつ所有することの価値が再認識される。いまブランドの価値をつくることにおいて、見つめ直すべきポイントかもしれません」

井上さんは、各企業のリモートワーク推進や消費者の外出自粛を経て、これから企業のデジタルトランスフォーメーションが加速していくであろうことに触れながら、「しかしオンライン万歳ではなく、オフラインとどう併用・融合するのか、そのバランスが大事」と語り、事業形態が細分化していくなかで企業としての対応が問われると指摘しました。

 

ここで参加者からの質問が取り上げられます。

“いま、社会を元気づけるために映画を作ろうと思っているのですが、みなさんならどんなものを作りますか?” という問いかけに、鈴木さんは、

「世界的なパンデミックを描いた『コンテイジョン』が流行ったが、あの映画のなかではそれなりの解決法が示されていた。物事が収束して良くなるという状況を見て、勇気が湧くんだと思う」と語り、谷津さんは「問題が解決した未来から、現在を振り返るようなコンテンツは、いま説得力があるのかも」と同調します。

鈴木「いまは、たとえそれが科学的に正しいかどうかわからないとしても、“自信”や“信念”が欲しいときなのかもしれない」

そして鈴木さんから次の問いかけ。

「仮に4月から新部署になって、テレワークで一度もメンバーに会えていないような新人さんがいるとして、そんな人のモチベーションを保つために、あなたならどういうアドバイスをしますか?」

谷津「これからいろんなものの考え方が変わってくる。いままでやってきたターゲット分析などもガラッと動く潮目になる可能性が大です。その蓄積がない分、それを掴みにいってくれ、と言うと思います。新人でもベテランでも、等しく知見がないわけだから」

井上「ベテランはいままでの“常識”に囚われてしまう。新しく来た人のまっさらな目は重宝されるので、逆に有利だと思います」

友澤「正解がない世の中なので、とりあえず行動することが大事。なにか一歩踏み出すにはいまがいいタイミングです。正解がないということは失敗がないということでもある」

 

そんなふうに、これまでの常識が通用しなくなるような状況で、大小様々な変化が日々起こっています。ほとんどの会議がウェブを介したテレカンに移行していますが、テレカンでの有効なコミュニケーション術の議題において、参加者からの発言では「限られた時間と手段でのプレゼンに際して、資料の作り方や説明がめきめき上達している部下がいる」というような指摘も。

テレカンには、それにフィットした議論の仕方があるはずであり、またあたらしいコミュニケーションツールも多数出てくるだろうという話題のなかで、鈴木さんは「ただのオフラインの代替だとあたらしいことはできない。リアルの置き換えばかり考えていると、結局“フェイス・トゥ・フェイスのほうがいいよね”となってしまうはず」と語りました。

参加者からチャットに寄せられたコメントを紹介するなど、オンラインならではの趣向もあった今回のMeetup。あっというまに終了の時間に。

谷津「いまはいろんなことの流れが変わる、いいタイミング。変化をきちんと掴んでいきたい。それがマーケターにいまできること」

井上「悲観的な話題が多いなかで、今までのやり方が大きく変わらなければいけない状況だからこそ、マーケ、デジタル系の人は価値を発揮できるチャンス。ピンチはチャンスです。なにもせずずっと見ていても何も変わらない。考えて行動を起こさないと波に乗れないが、いろんな変化をポジティブに捉えてほしい」

友澤「ポジティブにいきましょう。こういうときだからこそ、マーケティングスキルよりも、人の話をちゃんと聞いて行動するといった“当たり前のこと”をちゃんとやれるかどうかが大事になると思います」

と、それぞれが前を向いてポジティブに歩み続けることに未来が見出されたところで、パネルディスカッションは終了。

その後、オンラインでの懇親会へ。よりリラックスした雰囲気のなか、多くの人はお酒を片手に、引き続き闊達な意見交換が行われました。