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マーケターキャリア協会(MCA)事務局

東京都渋谷区神宮前6-27-8
エムズ原宿

どんな人生経験もマーケターのスキルになる——MCA Meet Up vol.1【レポート】

毎回テーマを変え、第一線で活躍するマーケターをゲストに招きパネルディスカッションとネットワーキングを行う交流イベント「MCA Meet Up」。
その第1回は、「女性キャリア × 人生の幸せをどう実現するか」をテーマに据え、異なる業界で活躍する3名の女性マーケターを迎えての開催。
マーケティングという仕事との向き合い方、失敗・挫折談や、仕事と私生活のバランスや苦労など、第一線でのキャリアを通した本音をうかがうことのできる貴重な場となりました。

<Keynote>

自分を幸せにするキャリアデザインとは? “マーケターとして自分をどうプロデュースするのか”

まずはKeynoteとして、山口有希子さん(パナソニック コネクティッドソリューションスズ社 常務 / エンタープライズマーケティング本部 本部長)が登壇。
テーマは“Unleash Your Potential (あなたの可能性を解き放って)”。山口さんのこれまでのキャリアを振り返りながら、「日々あがいてきた」と語るその奮闘ぶりや苦労など、女性の視点ならではの体験談とそこから得た教訓を語っていただきました。また、キャリアヒストリーを振り返りながら、どのようにビジネスパーソンとしての戦闘力を鍛えてきたかということも共有いただきました。

ご自身のエピソードを交えながら、「自分の思い通りにいかないことはいつでも起こる。思いがけないところに落とし穴があったり、認められない時もある。でも、一生懸命取り組むことで、周囲からの見られ方は変えられる。どんな逆境の中でも見てくれている人は必ずいて、やがてサポーターは増えていく。一番大切なことは、誠実にやっていくことだ。」と語られました。

そして山口さんは近年の自身の仕事環境を「人に恵まれてキャリアを創れていると感じます」と振り返ります。そして山口さんがこれまでキャリアを積み上げてきたなかで得た気付きを、最後に紹介してくれました。

「大切なのは“unleash your potential”。自分は必ずできる、そう信じること。
もちろん100%完璧な自分なんていない。自分は不完全だけど、でもそんな自分しかいないのだから、その自分をどうやってプロデュースしてあげれば幸せに生きられるかを考える、プロデューサーの目線が必要です。自分をきちんと認めてあげて、その上でどうしたら自分を活かすことが出来るかを第3者的に考えることが、すごく大事なんです。」

<パネルディスカッション>

“キャリア×人生の幸せをどう実現するのか?”

<パネリスト>
山口有希子さん(パナソニック コネクティッドソリューションスズ社 常務 / エンタープライズマーケティング本部 本部長)
栗田宏美さん(株式会社クレディセゾン データビジネス部)
谷津かおりさん(株式会社 BBDO JAPAN Head of Planning)
<モデレーター>
長田新子さん(一般社団法人渋谷未来デザイン 事務局次長)

続いてのパネルディスカッションでは、モデレーターの長田さんから投げかけられる質問に3人が答えるかたちで進行しました。ここではその一部を抜粋してご紹介します。

“マーケティングの仕事とは?”

山口:会社の目であり耳であり口。市場を見て、お客さんの声を聞いて、脳の近くに存在して(会社の考えを理解しながら)、会社が何を考えているかを伝える仕事。

栗田:私はまだわからないです。わからないから知りたくてやっているという感じです。

谷津:アンテナを張って研ぎ澄ませていることで、わくわくする。それがマーケのいいところですね。

“性別はキャリアにおいて重要?”

谷津:この10〜20年で女性の活躍の仕方はどんどん変わってきてる。そういう過渡期においてはそれをうまく活用したらいいと思う。

栗田:いまは女性に追い風、ママに追い風な時代ですね。ただ、わたしは「女性である」「ママである」という条件を取っ払ったとしても評価される仕事ができているか、という自問はすごくします。女性だから、ママだから、大目に見てあげようとか思われてるんじゃないか、とか…。

あと、自分が産休と育休に入ったとき、仕事においてはブランクになると思ってたんですけど、実はマーケティングの場合はブランクにならないと気付きました。出産・育児といったライフイベントを得た価値観を仕事に活かせて、むしろ自分の武器になる。

谷津:そうですね。女性が育休中に資格を取るなどもあるけど、育休中にもアンテナを張ってればそれだけでもスキルになる。

山口:マーケターは趣味でも何でも肥やしになる。すべてのことがきっかけ。全部つながっています。私の場合はたとえば自分の子供が不登校になったという経験も、ダイバーシティを改めて真剣に考えることに繋がりました。

“仕事と私生活のバランスをどうやって維持している?”

栗田:私はついつい「仕事さえ上手くいっていればなんでもいい」と思ってしまう。でも不思議と、仕事が上手くいっていると子育ても上手くいっちゃうんですよね。

谷津:逆に、仕事と私生活が共倒れしてしまったり、トラブルは重なるものだったりもしますよね。

山口:バランスは常に悩みますね。重要なのは“期待値コントロール”。私は「ウィークデーはママはいない」という前提でオペレーションを組み、週末は家族で過ごすと取り決めました。

栗田:すごく共感します。期待値コントロールは、お互いにちょうどいいポイントを探すこと、だと思います。

“マーケターの皆さんへのメッセージ”

谷津:皆さんひとりひとりのライフステージや興味を活かせる素敵な職種です。それを最大限活かしていけるように、まだまだ私も頑張りたいし、お互いにがんばりましょう。大変だけど、幸せな職業だし、まだまだこれから開拓していける職業だと思います。常にわくわくしていたいですね。

栗田:「自分は何が好きで得意なのか」を考えていくと未来が拓けると思っています。それは「自分は何が苦手で助けてもらう必要があるのか」が分かるということ。助けてもらったぶん、何が返せるかを考え続けていたい。皆さんにもそうであってほしいと思います。

山口:マーケティングは企業の中でも非常に重要なポジションです。マーケターがマーケティング自体を誇らしく思える、マーケティングって重要だねと思える世界がいいなと思っています。
私もまだまだあがいてチャレンジするので、皆さんも皆さんの環境でそれぞれチャレンジして、いろいろ繋がっていただきながら、一緒に次のレベルに持っていければいいな。それがこのマーケターキャリア協会の目的ですよね。。
気になった人には、自らアプローチして、いろんな話を聞けばいい。自分で動けば、学ぶ機会はたくさんつくれるはずです。


その後会場では、近くの座席の参加者の方々とグループになり、ワークショップが行われました。今日のトークを聞き感じたことを踏まえて、これからのキャリアについて考えを共有し深め合う時間となりました。

最後にマーケターキャリア協会理事・富永朋信さんからも挨拶。
「このMeet Upは、マーケターキャリア協会にアプライしてもらった人が集う大切な場。
今日みたいにテーマを設けて意見を投げかけ合い、マーケターの皆さんの議論が盛んなるきっかけになればいいなと思っています。
これ以外にもイベントやコンテンツをこれから出していきますので、ぜひ参加していただけたらうれしいです」と結びました。

会場では続けて懇親会が開かれ、なお活発な意見交換と交流の場となりました。

(了)